2025 10月 | 株式会社エヌテクノ
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給排水配管 ― 船の中の“暮らしと安全”を守る仕事

皆さんこんにちは!

 

山口県宇部市、下松市を拠点に造船の配管、溶接、鉄工などを行っている

株式会社エヌテクノ、更新担当の富山です。

 

 

 

 

給排水配管 ― 船の中の“暮らしと安全”を守る仕事

 

 

 


1. 船内における給排水システム

 

船の中にも、陸上と同じように“生活の水”が流れています。
調理用水、洗面・シャワー、トイレ、冷却水、排水処理――
これらを安全に循環させるのが、給排水配管工事です。

ただし、船舶は海上という特殊な環境。
水を「補給する」「再利用する」「排出する」という
一連の流れを限られたスペースの中で実現しなければなりません。

だからこそ、この分野には造船特有の技術と経験が求められます。


2. 給水配管の役割

 

船の給水システムは、
・陸上からの補給水
・造水装置(海水を真水に変換)
・タンク貯水分配
の3つを基盤に成り立っています。

給水配管には、塩害や腐食に強いステンレス(SUS316L)銅ニッケル合金を使用。
船内のあらゆる区画(厨房・居住区・機関室など)に、
清潔な水を安定供給するための配管を張り巡らせます。

また、バルブや逆止弁の配置にもノウハウがあり、
水圧が変動してもトラブルが起きないよう、
一系統ごとにバランスを取った設計が行われます。


3. 排水配管の役割

 

排水ラインは、使用済みの生活排水・機関廃水・冷却水をまとめて外部へ導く重要設備です。
陸上のように重力だけに頼れないため、
ポンプを組み合わせた「圧送式排水システム」が主流です。

施工時は、船体の傾斜や振動を考慮し、
流れを妨げないルート設計と防振固定を行います。
さらに、排水の種類ごとにラインを分け、
油分を含むものは油水分離装置を通してから海上へ排出。
環境保護の観点からも、非常に重要な工程です。


4. 特殊な環境での配管技術

 

造船では、通常の給排水とは異なり、
「高温」「塩分」「振動」「湿気」など過酷な条件下で使用されます。

そのため、

  • 耐腐食性に優れた**銅ニッケル合金管(Cu-Ni)**を採用

  • 溶接継手で密閉性を高め、漏水ゼロを実現

  • スペースの限られた狭所での正確なルート取り回し

これらの作業は、まさに“熟練の技”。
数ミリのズレが後のトラブルにつながるため、
精度と集中力が問われる職種です。


5. 現場での仕事の流れ

 

  1. 配管ルートの設計・確認
     図面を読み、船体構造・他設備との干渉を確認。

  2. 管の加工・仮付け
     切断・曲げ・溶接を行い、現場で微調整。

  3. 固定・試験・通水
     防振サポートを設置し、圧力試験・漏れ検査を実施。

  4. 仕上げ・清掃
     内部洗浄・酸洗処理を行い、清潔な状態で引き渡し。

一連の作業はチームで進められ、
造船所内の他職種(溶接工・電装工・塗装工など)と協力して完成を目指します。


6. 求職者に伝えたい魅力

 

  • 船という巨大構造物の中で、ライフラインを形にする仕事

  • 経験を積めば、国内外の造船プロジェクトに参加できる

  • 手に職をつけ、安定したキャリアを築ける

  • チームで協力して一隻を完成させる「造る喜び」が味わえる

船が完成して進水する瞬間は、言葉では言い表せない感動があります。
その中に、自分が組み上げた配管がある――
それはまさに職人としての誇りです。


7. まとめ

 

項目 内容
給水配管 造水装置・貯水タンクから清水を供給
排水配管 生活排水・冷却水を安全に排出
材質 ステンレス、銅ニッケル、耐食鋼
向いている人 丁寧で正確な作業を得意とする人、モノづくりが好きな人

給排水配管工は、船内生活と安全運航を守る縁の下の力持ち
造船の現場で確かな技術を身につければ、
一生を通して活躍できる専門職です。

 

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

株式会社エヌテクノでは、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!

山口県宇部市、下松市を拠点に造船の配管、溶接、鉄工などを行っております。

私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。

ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

 

 

 

詳しくはこちらから!

 

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油圧・空圧配管 ― 巨大な船を動かす“力の血管”

皆さんこんにちは!

 

山口県宇部市、下松市を拠点に造船の配管、溶接、鉄工などを行っている

株式会社エヌテクノ、更新担当の富山です。

 

 

 

油圧・空圧配管 ― 巨大な船を動かす“力の血管”

 

 

 


1. 油圧・空圧配管とは

 

造船現場において、油圧・空圧配管は船の心臓部を動かす命のラインです。
舵の操舵装置、昇降機構、ハッチカバーの開閉、クレーン、ウインチ――
それらを支えているのが、油と空気の圧力を正確に伝える配管システムです。

油圧は「液体の力」で重い装置を動かし、
空圧は「圧縮空気」で精密な制御を行う。
この2つのエネルギーを安全に伝えるのが、配管職人の仕事です。

船が動くたび、舵が切られるたびに、
その内部で油圧と空圧が命令どおりに流れている――。
その正確さが、船の安全航行を支えています。


2. 船内配管の特徴

 

船舶の配管は、陸上設備とはまったく違う環境で設計・施工されます。
海上の振動・傾斜・塩害・温度変化――これらすべてに耐えなければなりません。

  • 使用材質:耐食性に優れたステンレス(SUS316L)や銅ニッケル合金

  • 施工方法:精密溶接・フレア加工・ねじ継手などを使い分ける

  • 配置設計:狭い船内でも整然と配管が通るよう三次元的に配置

特に油圧ラインでは、漏れや圧力損失が命取りになるため、
一つの継手、一滴のオイル漏れも見逃さない慎重さが求められます。


3. 主な作業内容

 

  • 油圧管のルート設計・取り回し
    機器の配置を確認し、干渉を避けながら配管ルートを設計。

  • 配管の仮組・固定・溶接
    曲げ加工や取り回しを行い、溶接でしっかりと固定。

  • 耐圧試験・漏れ検査
    規定圧力をかけてテストを実施し、安全性を確認。

図面通りに仕上げるだけでなく、
現場での調整・判断力も必要とされる“技術職”です。


4. 技術者に求められるスキル

 

  • 図面の読み取り力と空間認識力

  • 高精度な溶接・曲げ加工技術

  • トルク管理・シール確認などの品質管理力

  • チームで作業を進める協調性

油圧・空圧配管は、まさに**「正確さと根気の仕事」**。
ミリ単位のズレが許されない世界で、
経験を積むほど腕が磨かれていきます。


5. やりがい・魅力

 

  • 船という巨大な構造物の内部を自分の手で作る達成感

  • 配管1本の仕上がりが、機器の動作に直結する責任と誇り

  • 未経験でも先輩のもとで基礎から学び、国家資格(溶接・配管技能士)を取得可能

  • 海上輸送を支える“世界に誇れる技術職”

造船配管は、世界の海で活躍する船を支える仕事。
自分の技術が、世界の物流を動かしている――
そう実感できる、誇り高い現場です。


6. まとめ

 

項目 内容
対象設備 操舵・昇降・ウインチ・クレーンなど
使用材質 ステンレス、銅ニッケル、鋼管
必要技術 溶接・曲げ加工・耐圧検査
向いている人 正確さ・集中力・責任感のある人

油圧・空圧配管は「力を伝える技術」であり、
その精度が船の命運を握ります。
見えない場所で船の動きを支える――まさに、陰の主役と呼べる仕事です。

次回もお楽しみに!

 

 

 

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私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。

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